結納品は関東式と関西式でデザインが異なります。両家相談して、数や金額などを決めましょう。
九品目をそろえるのが正式。各品は、長寿、健康、家と子孫の繁栄にちなんだものです。女性側からの結納品は、男性側と同じか、少なくします。女性側のほうが豪華になっては相手に恥をかかせることになるので、事前に打ち合わせをしておきましょう。
地域:関東と関西で形も飾り方も異なります。
結納品は、飾り方、金額、取り交わし方、目録の書き方など、地域によって違います。関東式は一式を白木の台にのせ、目録をそえます。すべてをのせるため縦長で平面的になります。対する関西式は一品ずつ別々の台にのせ立体的な水引きや飾りがつき、とても豪華。式自体も中部、関西以西は豪華に行われます。伝統的な約束ごとであり、それぞれの文化、習慣が大切にされているので、どちらのやり方で行うのか決めましょう。
後々まで残るふたりの大切な記念品として婚約指輪を贈るのが一般的となっています。ダイヤモンドの指輪が人気ですが、正式には女性の誕生石の指輪を贈ります。最近は40万円程度の指輪が多く、女性はその半額程度の記念品を男性に贈ります。
部屋の上座に当たる場所で、床の間に飾ります。和室のない場合は、サイドボードや部屋の上座に台をしつらえて、その上に飾ります。挙式後に下げて、目録と受書を記念に保存しておくことが多く、そのほかのものは処分。神社やお寺で玉串料をそえて燃やしてもらいます。結納から挙式まで日数のあるときは、結納後10日間、挙式前10日間だけ飾っていいです。
結納品の包み方:結納品を運ぶ場合は、片木盆ごと新しいふろしきに包む。このときお弁当を包むような結び目はつくらない。これは結び目をほどくことをきらうため。
婚約指輪は、結納品を並べた白木台とは別に指輪飾の台を用意。指輪を入れた箱は2枚重ねの奉書紙に「寿」と表書きして、紅白か金銀の水引をかけ、贈り手の名前を書く。目録には「御帯料 結美和付け壱封」と記す。結納品を略式にするときは、品目数が奇数になるように減らし、七品目、五品目、三品目と。どの場合でも、長熨斗、目録、金包が含まれる。なお飾る順番はとくに決まりはないが、どんな贈り物でも、のし上は右上(一番最初)にあるものだから、結納品の右端にはやはり長熨斗を飾るのがいい